2008年12月08日

「あの裁定」について、ネット世論と僕の意見 ★ 泣いてバダ・ハリを斬る

12・6 K-1 WGP決勝。

一回戦と準決勝のバダ・ハリは、文字通り神がかっていた。往年のK-1を髣髴とさせる激しさとドラマ性に加え、スピードという新たな要素までもを備えたバダが勝利を掴む。決勝戦も、レミーにダウンを喫する瞬間、次に飛んできた蹴りをしっかり避けていたバダ。

それなのに、あの度し難い反則行為と記者会見でのレミー批判。悔しくて情けない。残念としか言いようがない。しかし、それでも記憶すべき人間ドラマが凝縮された興行であったことには変わりはなく、その記憶の中心は、やはりバダ・ハリその人であった。


★ ネット世論その1・公式アンケート

ファンの意見はどうか。K-1公式サイトのアンケートを見てみた。

「今大会のベストバウトは?」準決勝のバダ・ハリ vs エロール・ジローマンが断然トップの63%超を獲得。2位は一回戦のバダ・ハリ vs ピーター・アーツで、25%超。バダ・ハリの2つの試合が全体の9割近くの支持を集めている。ちなみに、問題の決勝戦の支持率はわずか 1.5%であることを考えると、これらの投票は必ずしも単なる冷やかし行為ではなく、ある程度信用するに足る結果であるとの印象を受けた。



★ ネット世論その2・ブロガーの意見

マニア中のマニアが揃ってるプロ格ブロガー。多くのファンブロガーが登録しているプロ格のランキングサイトスポナビブログ検索エンジンなどで、いろんなブログの意見をチェック。

正直、バダ・ハリ批判の正論で埋め尽くされているのではないかと思っっていたが、それだけに終わらない意見も散見された。

「『あの瞬間』までは素晴らしい興行である」というのが、ほぼ共通した意見であった。その上で、

1・バダ・ハリは許せない。厳しい処分を。
2・レミーは試合を続行できたのでは? 過去にも同じような事があった(ボブ・サップ戦)。

と意見が分かれる。前者が後者より遥かに多く、両方の意見をあわせ持つ人もいた。

で、バダ・ハリファンの僕ですが、今回の結論は1です。



★ 泣いてバダを斬る

さて、何百というファンの意見を読むなかで、なるほどなあって思ったのは、ブログ「OMASUKI FIGHT」さんが綴られた一節。

これを単に悪いことだと切り捨てるのはもったいなさ過ぎる。君には覚えがないか?これも男子の一つの現実ではないか。男ならここからどう立ち上がる?
悲しきバッドボーイの栄光と転落【バタハリ人間劇場】 by OMASUKI FIGHTさん

良い子とは正反対な人間の、不器用な言動。。。誰も彼もがオトナで器用で空気を読めて。そんな選手ばっかりだったら、逆に興行主は苦労するのではないか。そもそも人間であるならば、誰しもバダ・ハリ的な弱さは持っているのでは。若い頃なら尚更だ。

もちろん、K-1興行は競技として行われているのだから、ルールを軽視する言動を肯定なんかできない。罪は罪。そして、レミーが演技していたかどうかは別問題であると認識している。

話を戻して、上記の 2(レミーは試合を続行できたのでは?)についての僕の考えも記しておこう。

あのとき、「レミーの野郎、またソレかよ」って思ったファンは少なくないだろう。「昔のK-1だったら、モノが二重に見えたって試合やってるぞ」とかさ。だけど、もし本当に深刻なダメージを負っていたとしたら、試合再開はあまりにも危険。だから、ストップの判断は妥当だったと思っている(だったら反則行為の時点で負けを宣告しろ、とも思うが)。

それでも僕は、バダが憎めないでいる。。。彼には、ヤンチャな魅力を失わないまま、最低限のルールは守る、と。そんなメインイベンターとして再生してほしい。こんな願いを込めて、泣いてバダ・ハリをぶった斬る。自分にリベンジしろ、バダ!

・・・OMASUKIさんは、「何でもプロレス風に見るのが趣旨です」と記されているけど、僕も今回の放送については、往年の新日本プロレスを見ているかのような錯覚に陥った。そこには濃ゆい人間ドラマ、、、僕が格闘技番組に求めるエッセンスが、確かに存在した。女性キャスターの落涙までもをしっかり放送したフジテレビのセンスに脱帽。

公式サイトによると、平均視聴率は 16.1%。これは同日同時間帯トップの数字。リザーブにシュルトの名が無いことを揶揄されつつも、結果的には高視聴率を叩き出した形だ。



★ 気になるペナルティの中身

さて。アメリカへの本格進出を目論むFEGにとって、K-1の「スポーツ化」は最優先課題であると思われる。バダへのペナルティは、それを見越したものとなる気がする。

ただし、私見だけど、長期出場停止というのは重過ぎるのでは。倒れた相手への攻撃シーンは過去のK-1で幾度かあったけども、それほど重い罰を与えられた例はあっただろうか?

前述のアンケート「今大会のMVPはいったい誰だ?」 トップはバダ・ハリで、72%超。二位がジマーマンで 14%弱。優勝したレミーは 9%弱。アンチも含めてのバダ人気は本物だ。

どうするK-1。処分についての発表はもうすぐ。

・・・どの程度のペナルティがふさわしいのか、素人なりにワシもいろいろ考えたけども、ブログ「K-1心中」さんがおっしゃるように、バダが持つヘビー級王座の剥奪あたりが適度な落としどころであるように思う。K-1心中さんは、バダに支払われるはずであったファイトマネーを使って何らかのイベントを行うことも、同時に提案されている。ネットで情報収集するK-1ファンは既読のことと思うが、苦言のみに終始しがちなプロ格ブログにあって、このような提言をされる例は珍しいので、あえて当ブログからもご紹介させていただく。



★ ところで、バダの大晦日への出場は?

本当だったら 大晦日のDynamite!!でレミーとバダ再戦! というのが盛り上がりそう。今ひとつ話題性に欠ける同大会の目玉にもなろう。しかし、新たな因縁も生まれた未来の黄金カード。それが他局で放映されることをフジテレビは許すまい。なにより、バダは2回ダウンをしているのでダメージが心配だ(これはバダ戦でダメージを負ったレミーにも言えることだよな?)。また、仮にK-1ルール以外での出場であったとしても、反則したのと同じ月に、同じ会社の興行へ出場させるというのは、なんか違う気がする。

だから、おも格としては、心を鬼にして、バダの Dynamite!!出場には反対の声をあげておくよ。くっ。。。



★ その他の気になるニュース

FEGは朝青龍 vs ミルコを計画していた by OMASUKI FIGHTさん

THE OUTSIDERカード発表 by リングス公式サイトさん
・・・個人的に、セミファイナルのカードが興味深い。大会直前に、もうちょっと詳しく書きますね。



・バダハリ問題について、ブロガーの意見はいろいろです→プロ格ブログランキング




ラベル:K-1
posted by おも格 at 19:55| Comment(8) | TrackBack(0) | 格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
半年程度の出場停止は意味がないと思います。
なぜなら彼はK-1以外にもIt's show timeなどで試合をするからです。
バダ・ハリ、マヌーフは2月、サキは4月にタイロン・スポーン戦と向こうのスケジュールはUFC以上に早く決定されます。
It's show timeとFEGは関係良好ですのでWGP開幕戦や欧州最終予選など大きな大会では日程がかぶらないような配慮はされているでしょうけど(それでも11月の終わりのvsスポーン戦のため、サメドフがトーナメントのエントリーから外されましたが)、もしバダ・ハリなどのスケジュールを先行して何カ月分も抑えられるようなことになると、
もうトーナメントでしか見られない選手になってしまうかもしれません。
これは非常に残念ですね。
ですから私はペナルティは出場停止ではなく、
1、ヘビー級ベルトのはく奪
2、ファイトマネーの没収(失格として没収される決勝分以外も)
3、払われるはずだったファイトマネーの半額分のお金を罰金として徴収
この3点を提案したいです。
罰金をファンへ還元できるサービスに使うのならば、バダ・ハリも文句は言いにくいでしょうし、
罰金自体は痛いでしょう。
Posted by ミント at 2008年12月08日 23:10
ダイナマイトについてだけは出場を認めてもいいのではないですか。ダイナマイトやばいし(笑)
長期間の出場停止反対には同意です。長期停止処分なんかにしてごらんなさい。バダハリもマヌーフもよそを主戦場にしますから。
Posted by 田無 at 2008年12月08日 23:31
基本は同意します。
長期欠場は実質意味が無い上、ギャラの没収や王座剥奪の方
が実質的罰則となるからです。
大晦日での再戦は私は希望します。
両選手にダメージが残っている事は懸念されます。
6日にレミーが立っていれば、そのまま試合は行われていたからです。
その延長と考えれば良いのです。
Posted by a at 2008年12月08日 23:57
大晦日での再戦は論外ですね。
あの谷川さんでさえ今回は「おもしろければそれでいいんだというような考え方は一生懸命やっているファイターにとっては許しがたいことだと思います。」と言っているように
再戦や制裁マッチ(?)みたいなプロレス思考で片付けていいはずがありません。
そんなことをすれば絶対に反省などしませんから。
まさに面白ければそれでいいになってしまいます。
Posted by CHAOS at 2008年12月09日 01:03
バダハリはドールマンの下で精神修行を積めばいい。
Posted by ryo at 2008年12月09日 02:48
コメントありがとうございます。

・ミントさん
長期出場停止はあんまり効力なさそうですよね。僕もそう思います。
以前からコメントをお寄せくださる方でしょうか。業界事情にとてもお詳しいですね。ぜひ次からは決まった名前でお願いします。とても参考になることを書かれるので。

・田無さん
大晦日はちょっと早すぎじゃないですかね。ワシも出て欲しいという気持ちはあるんです。

・aさん
ダメージを理由とするなら、その論法も通るかもしれませんね。大晦日は難しいかもしれませんが、バダ・はレミーを前から嫌っていたようですし、再戦が楽しみではありますね。

・CHAOSさん
プロレス思考とプロ格闘技興行論って同じだと僕は思うんですけどね。ただ、大晦日はやっぱり早すぎですね。

・ryoさん
はは。バダ・ハリからは、RNGSオランダの香りがプンプン漂ってきますよね。
Posted by おも格 at 2008年12月09日 13:37
こんにちわ。

コメントありがとうございました。

同じ系統のブログとして切磋琢磨しましょう!
これからもおねがいします!
Posted by かかとおとし at 2008年12月09日 22:41
かかとおとしさん

ご丁寧に、ありがとうございます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by おも格 at 2008年12月10日 12:23
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