2008年12月04日

プロレスだけの問題じゃない! 格闘技ライセンス制度の必要性〜新人レスラーの事故死に思う

(2008.12.24追記)この事故は、YAHOOニュースでも取り上げられました。
会社員レスラー死亡 今年10月 危険技で首強打 警視庁が捜査
東京都江東区の格闘技ホールで今年10月、プロレス団体に所属する男性が練習中に首を強打し、6日後に死亡していたことが23日、分かった。男性はプロレス歴6カ月の新人で、肩車された状態で技をかけられて頭から落下したという。警視庁東京湾岸署は、練習中の安全管理が不十分だった過失致死の疑いもあるとみて、技をかけた選手2人から事情を聴くなど詳しい経緯を捜査している。



★ 事件の概略

悲しくて、情けないニュースが飛び込んできました。

デビューしたばっかりのプロレスラーが、アクロバティックな組み技を練習中に頭部から落下、死亡したという事故。プロレス絡みの事故は過去に何度もあったのに、また同じ悲劇が繰り返された形。
NHBnews Proさんへ投稿したからもういいか、と考えていたのですが、事件に対する自分の意見も記しておくべきだと思い直し、今回、ブログ記事にします。

・10月18日夜、インディープロレス団体の合同練習で、「ダブルインパクト」というプロレスの合体技の練習が行われた。
・ダブルインパクトというのは、肩車をされた選手に対して、別の選手がコーナーポストから攻撃するというもの。当夜、その技を受けた選手が頭から落下。意識はあるものの体が動けなくなってしまった。
・救急車で病院に搬送するが、6日後の24日に死亡。
・亡くなった選手は4月に入門、わずか4ヶ月後の8月にデビューし2試合を行なっている。
・所属団体が常設リングの道場を持たないため、デビューまでにリングを使った本格的な練習はわずか2回だったという。


元記事を書かれた片岡亮さんは、ご自身のブログにて、プロライセンス制度導入の提言をされている。

メジャー団体の選手がプロレスのブランドに誇りを持ちたければ、団体間で協力してプロライセンス制度を作り、共通審査を通過した者以外は「自称レスラー」とし、ライセンスのない人間を使う団体は「プロレスと認めない」とする・・・そんな一案を提示したいです。
新人プロレスラー死亡事故 by 拳論!取材戦記さん

なるほど、法的な拘束力は持てなくても、ある程度の事故抑止力にはなるだろう。

ちなみに、この話が最初に表に出たのは夕刊フジ紙面。その記事を、ブログ「T-1二見激情」さんが引用されている。

故人が無名選手であるためか、メディアでは報じられていないが、ライセンスもない無法地帯が悲劇を生んだ背景だということを、全プロレス関係者は知るべきだ。
新人プロレスラーの事故死 by T-1二見激情さん



★ ライセンス制度の必要性

ライセンス制度の必要性。芸能人を平気でリングに上げるプロレス団体。。。

個人的見解だが、これはプロレスだけではなく、格闘技を名乗るあらゆる大会に共通する課題ではないかと思っている。

最大手の格闘技プロダクションが「大晦日にサプライズ参戦してほしい芸能人」をファンから募集する。それも大会一ヶ月前に。。。これが日本のプロ格闘技の現状だ。いつ事故が起こらないかとヒヤヒヤしているのは僕だけだろうか?


K-1。総合。日本のメジャー格闘技界は、ずっと興行収益のみを追求し、業界の土台固めをおろそかにしてきた感がある。とりわけ総合格闘技に関しては、それを名乗る興行が誕生してから何年経つというのだろう。テレビ局間やプロダクション同士の対立など、複雑な裏事情もあるのだろうが、そろそろしっかりとしたコミッション機構の確立に投資しても良い時期ではないか。

そのコミッションがプロテストを行い、合格した選手だけがプロ興行に参戦できる。アマチュアに関しては、コミッションが認めたルールでのみ試合を認め、レフェリーストップの迅速化を徹底する。格闘技に事故はつきものだし、もっと言えばコミッション無視上等な大会が開催されるかもしれない。しかし、それでも事故の確率を少しでも減らすために、団体の枠を超えた協会作りを期待する。

黒いイメージが付着してしまった格闘技界のイメージ回復にもつながると思う。



★ アマチュア大会の課題

アマチュアといえば、THE OUTSIDERブームによって注目されはじめた幾つかの大会について一言。

ジ・アウトサイダー自体は安全面への配慮を十分に行っている。それは僕自身の目で確認できた。ところが類似大会の中には、肘打ち攻撃や頭突きまで認めるようなものも。。。格闘技の裾野が広がるのは素晴らしいことだし、その中から有望選手が現れるかもしれない。だから、どんな小さな大会であっても心情的には応援したい。しかしながら、格闘技大会に不慣れな主催者に対しては、ルールの再考や早めのレフェリーストップなど、安全面への十分な配慮を願ってやまない。命知らずな若者の命は、主催者が守ってあげてください。


最後になりましたが、お亡くなりになった由利大輔さんのご冥福を謹んでお祈りいたします。プロ格関係者は、今度こそ、選手の死を無駄にしないでください。


・この事件について、ファンの世論は様々です→プロレス格闘技ブログランキング プロレス全体の問題として警鐘するブログもあれば、インディー団体の問題として捉えるブロガーもいる。

ラベル:格闘技全般
posted by おも格 at 18:10| Comment(9) | TrackBack(0) | 格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全面同意します。
Posted by mighty at 2008年12月04日 19:04
格闘技の興行もボクシング界等を見習う必要がありますね。逆に言えばまだ格闘技界には伸び代があるということですし。
Posted by yes at 2008年12月04日 19:29
総合格闘技協会頑張れ
Posted by みや at 2008年12月04日 21:36
合掌。大物外人選手の一試合分のギャラで、年間運営費ぐらいは捻出できそうですね。
Posted by 田無 at 2008年12月04日 23:26
はじめまして、ライセンスには賛成です。
しかしライセンスだけでは形骸化しそうですね、
団体は、万が一事故が発生した場合に当事者の治療費や家族が生活していける保険をかけなければリングには上がれない、または格闘技、プロレスの興行は許可されないという条例なり制度を作るべきではないかな、、と思いました。
Posted by 桃太 at 2008年12月05日 02:06
コメントありがとうございます。

・mightyさん
思いが届くといいですね。ほんまに。。。

・yesさん
格闘技の世界は、まだ変革できますよね。みなで期待しましょう!

・みやさん
戦極だけにとどまらず、本格的に活動してほしいですね。

・田無さん
運営費用はちょっと予想がつかないですが、後々を考えればお金をかける価値はあると思います。

・桃田さん
ある程度の抑止力にはなっても、拘束力を持たない以上は問題は残るでしょうね。人命にかかわる課題である以上、条例等での対応も考えられてしかるべきだと僕も思います。
Posted by おも格 at 2008年12月05日 18:42
桃太さんのお名前をまちがえてしまいました。
スミマセンです。。。
Posted by おも格 at 2008年12月05日 18:44
どうも、自分も以前から訴えていました。

今は誰でも興行や試合が出来てしまうのが現状です。

東京都にアスレチックコミのような制度の導入を
都議会の先生にお願いした事があります。

障害者プロレスも反対してます。
Posted by gobei at 2008年12月20日 14:26
gobeiさん
コメントに気づかなくて申し訳ありませんでした。yahooのニュースでも報道されましたね。
Posted by おも格 at 2008年12月24日 16:04
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