2008年11月13日

田村と桜庭の歴史を年表でおさらい <UWFを知らないファンのために> ★ 大晦日・新年イベントを盛り上げ隊B

大晦日、ついに桜庭と田村の対戦が決定しましたね。
桜庭のコンディションを考えると、やるなら今年が最後のチャンスだと僕は思っていました。Uインター時代からの因縁。二人がRINGSとPRIDEの看板を背負っていた時代の挑発合戦。そして、田村がPRIDEを主戦場にしてからは、毎年のように対戦話が持ち上がっては消えていきました。実現することが嬉しいような、実現してしまうことが淋しいような。。。


ところで、僕ら古参ファンやプロ格メディアが大騒ぎしている一方で、二人の因縁を知らないファンも少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、二人の軌跡をサラリとおさらいしてみますね。

プロ格の世界において、田村は桜庭の4年先輩。だけど、二人は同じ年にこの世に生を受けました。



★桜庭と田村の年表

【1969年】 7/14 桜庭和志誕生。12/17 田村潔司誕生。

【1988年】 田村、第二次UWFに入団。
・・・田村は藤波辰爾に憧れていました。高校時代に相撲で国体に出場経験あり。

【1989年】 田村、鈴木みのる(後にパンクラスを設立)相手にデビュー。同年、前田日明戦で眼窩底骨折、1年間の休場。

【1990年】 田村、復帰。しかし、その直後に第二次UWF解散。

【1991年】 田村、UWFインターナショナル(以下、Uインター)に参加。
・・・Uインターは、第二次UWF解散後に生まれたU系3団体の一つ(他にRINGS、藤原組。藤原組は、さらにパンクラスと分裂)で、高田延彦をエースとして旗揚げされました。

【1992年】 桜庭、Uインターに入門。
・・・桜庭は、初代タイガーマスク(第一次UWFに参画、修斗の創始者)に憧れていました。中央大学レスリング部では主将も務めていました。

【1993年】 桜庭、スティーブ・ネルソン相手にデビュー。この年、K-1、パンクラス、UFC誕生。
・・・スティーブ・ネルソンはカール・ゴッチ氏の弟子で、U系ルールを採用するアメリカのローカル団体"USWF"(United Shoot Wrestling Federation)を主宰。USWFは、ヒース・ヒーリングやダン・スバーン、故エヴァン・タナー氏らが活躍した団体です。

【1995年】 田村、高田延彦へ反発しはじめる。高田の参院選出馬と突然の引退宣言が理由といわれている。
・・・「高田さん、真剣勝負で僕と戦ってください」の有名なマイクアピールはこの時期です。

同年  Uインターが新日本プロレスと対抗戦へ。田村は不参加。以後、前座選手扱いとなり、ファイトマネーの不払いなど、田村はUインター内で干され、孤立を深めていったといわれる。一時はK-1にも出場。
・・・この頃、前座に回された田村は桜庭と連戦しています。二人の間にあったのは敵対心なのか、それとも友情なのか!? 解釈はいろいろありますが、これはまた明日、記事にします。

【1996年】 田村が桜庭戦での勝利後、レガースを観客席に投げ入れてUインター退団。

同年  パンクラス入りを噂されていた田村がRINGSへ入団。
・・・RINGSは前田日明をエースとする団体で、田村はRINGSジャパンの生え抜き選手との確執の中、実力で人気選手の座を奪い取る。以後、前田や強豪外国人選手からも勝利し、前田引退後は同団体のエースとして活躍することになります。

同年 Uインター解散。

【1997年】 Uインター所属選手の多くが参加する新団体"キングダム"誕生、桜庭も入団。

同年  PRIDE第一回興行。

同年  桜庭、UFC-Jトーナメントに出場、チャンピオンに。「プロレスラーは本当は強いんです」の名言を残す。

【1998年】 桜庭、高田道場へ移籍。PRIDE.2に出場、勝利。

【1999年】 田村、UFCミドル級王者フランク・シャムロックに引き分け。

同年  桜庭、ホイラー・グレイシーに勝利。以後、グレイシー・ハンター「桜庭和志」と、彼が出場する「PRIDE」の名は、プロレス格闘技ファンの枠を超えて世間に認知されていく。

【2000年】 田村、RINGSのKOKトーナメントにてヘンゾ・グレイシーに勝利。この頃より、格闘技雑誌などを通じて、RINGSのエースである田村とPRIDEのエースである桜庭が挑発合戦を展開。

【2001年】 田村、RINGS退団。拘束的な契約内容、怪我を負いながらもエースとして連戦を強いられたことへの不満が理由といわれている。

【2002年】 RINGS活動停止。
同年  田村、PRIDE参戦。「あんな(野蛮なルールの)試合を喜んでいるファンは馬鹿。目を覚まさせてやりたい」と発言するが、ヴァンダレイ・シウバと対戦してKO負け。

【2003年】 大晦日「男祭」のカードとして、桜庭 vs 田村を榊原代表が示唆。このオファーを桜庭は受諾、田村は首を縦に振らなかったと言われている。・・・以後、大晦日が近づくたびに、このカードがクローズアップされることになります。

【2004年】 男祭のカード候補として二人の対戦がまたもや浮上。
・・・ところが、ファンの間では「二人が対決する機運を逃した」「桜庭は別の強豪と試合を」など冷めた声も。

【2005年】 PRIDE.29で桜庭が注目すべき行動に! この日、田村はアリエフ・マックモドと対戦。このころの田村には、「桜庭との対戦を拒否しながらがらPRIDEに参戦することの意味」も問われていた。さて、試合は田村の金的により中断。再開後、ダメージが残るアリエフが戦意喪失。田村・アリエフ共にレフェリーへアピールするもなぜか無視され、アリエフのセコンドがタオル投入で決着という不可解な勝利。田村は厳しい顔で退場。そのとき、リングに上がった桜庭が「田村さん、こんな試合つまらないでしょう。次回大会で僕と勝負しください」と対戦をアピールしたのだ。田村は下を向いたまま会場から消えた。その後も田村はPRIDEへ継続参戦するが、二人が肌を合わせることはなかった。

【2006年】 桜庭が高田道場を脱退し、PRIDEからHERO'Sへ電撃移籍。

【2007年】 DSE最後の興行であるPRIDE.34において、桜庭と田村が揃ってリングに登場。榊原代表が「このカード(桜庭 vs 田村)を新体制で実現させてください」と挨拶。

同年  PRIDE活動停止。HERO'S活動停止。

【2008年】 DREAM旗揚げ。

同年  格闘技番組「SRS」最終回にて、桜庭と田村が対戦を約束。今に至る。


以上、おおまかな年表です。結構長くなってしまいましたが、少しは参考になりましたでしょうか?


・・明日は、桜庭 vs 田村に関する僕の思いをアップする予定です。いくつかの動画もご紹介できるかと思います。

・桜庭vs田村についてはは、ブロガーによって見解が様々です→プロ格ブログランキングへ



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posted by おも格 at 12:29| Comment(13) | TrackBack(0) | 格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花マルを贈呈します
年表を見て、USWFという団体に興味が沸きました
名前から既にUWFのパクリですよね
これはプロレス団体なんですか?それともMMA?ミックス?
Posted by ◎ at 2008年11月13日 14:32
◎さん
ありがごとうございます。書いた甲斐がありました。
ちょこちょこ調べてわかったのですが、USWFというのは、パンクラスをさらに先鋭的にした実験的団体だというカンジがします。ネットで見つけた代表のインタビューによると、完全真剣勝負を標榜していたようです。プロレスファンには縁のあるテキサス州アマリロのローカル団体。総合格闘技の黎明期ならではの興行でしょうね。
Posted by おも格 at 2008年11月13日 15:23
この試合について最近のファンはどう思ってるんですかねぇ?
Posted by みや at 2008年11月13日 17:39
大変よくまとめられていて、桜庭選手と田村選手の関係が判りやすくなりました。自分は最後の3年位からプライドを見ていました。それでもなおこの試合をする意味不明です。
Posted by はじめまして at 2008年11月13日 18:06
サクが腕完治してからでもいいのにね
Posted by るー at 2008年11月13日 18:44
素晴らしく分かりやすい説明でした
煽りVが楽しみで仕方ありません
もちろん試合も楽しみですが
Posted by あ at 2008年11月13日 19:38
公式サイトにこのまま貼ればいいのにw
Posted by ちん at 2008年11月13日 20:20
ニワカです。
参考になりました。
Posted by 通りすがり at 2008年11月13日 21:18
みなさん、お褒めのコトバありがとうございます。

・みやさん
興味がないファンもいるかもしれないですね。この試合の価値をしっかり伝えるのは難しいかもしれません。分かってほしいと思ったり、別にそれでいいとも思ったり。

・はじめましてさん
熟成して、少し飲み頃を過ぎたワイン、ってところでしょうか? とても価値のあるワインではあるけども。

・るーさん
それは一理あるんですよね。

・あさん
煽りがどうなるか、ドキドキもんですよね。

・ちんさん
公式サイトは、画像動画使ってもっと本格的にやってほしいですね。

・通りすがりさん
それは何よりです。ありがとう。
Posted by おも格 at 2008年11月14日 19:10
いやー、わかりやすいですね☆
自分は特に思い入れはない世代ですが、こういう素晴らしいカードが実現し、それを見れることは嬉しいです。
是非無制限素手ルールでやってほしいです(^^)
Posted by K作 at 2008年11月14日 20:28
年表ありがとうございます。

時期が遅い? つまらない?  知らんわそんなの。

二人は幸せだろう。 そして私も多くの人々が楽しみにしている。 これがほんとうの祭りだ。
Posted by 井 原 at 2008年11月14日 20:55

はじめまして。
とても良くまとめられた年表をありがとうございます。


一点気になった点がありますので質問させていただきます。
2003年の大晦日の対戦オファーがミドル級タイトルマッチだったというのは初耳です。
でも、当時はシウバが既にミドル級のチャンピオンだったので、これは新設のウェルター級タイトルマッチの間違いではないのですか?もしくは、ミドル級次期挑戦者決定戦ですか?

Posted by RK at 2008年11月14日 23:59
・K作さん
ありがとうございます。たまには歴史を味わうのもいいもんですよね。

・井原さん
彼らがこの試合の後、幸せだと思えるような、そんな光景が見たいですね。祭。そうですよね!

・RKさん
はじめまして。お恥ずかしい、どう考えても僕の勘違いです。訂正します。ご指摘感謝です。
Posted by おも格 at 2008年11月15日 00:55
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