2008年11月04日

五味に黒星をつけてまで獲得した「二つの価値」を、戦極は大事に育ててほしい。

キング!? モー!!
キング!? モー!!


ということで、戦極第六陣、録画観戦。長かったー、けど面白かったー。

最初にいくつか文句を言わせてもらうとですねー、途中で中継が切れるなんてありえない。昔の新日中継じゃないんだから。おかげでネットに流れている動画を探すのに、どんだけ時間がかかったことか。RARファイル? なにそれ? エラーばっかで解凍できんっ。

それから、例によってセコンドの声を拾いすぎて、実況席の声が聞き取りにくい場面が結構ありましたよね。いろんな思惑があっての手法なんだろうけど、なんとかならんもんかなあ。

・・・今回の文句はこれくらいかな。さあ、第六陣から印象に残った試合を二つピックアップして感想を。



★ゴリアエフ vs 五味

○セルゲイ・ゴリアエフ(3R判定 2−1)五味隆典●

接戦になると予想していた。しかし、まさか五味が判定で負けを宣告されるとまでは想像できなかった。

メジャー興行転向後はプロ意識を前面に押し出し、「スカ勝ち」を信条としてきた五味である。

PRIDEから戦極に場が移っても、そのプロ意識は変わることなく、第一陣、第四陣では、ふがいない勝利に反省の弁しきりであった。そんな五味であるからして、MMAにおいては無名に近い相手と対峙する今回は、身長差・リーチの差など不利を承知で打ち合いにいくのではないか、と期待していた。

はたして、五味は打撃でダメージを食らい、第3ラウンドでは一発逆転を狙うべく怒涛の反撃を試みて、さらなる打ち合いにのぞんだ。すでに第2ラウンドで足を傷めたかに見えた五味の反撃は、気迫に満ちていた。実況席が「魔裟斗 vs 佐藤」を引き合いに出したのもうなずける。



判定について。

あの判定。仮に引き分け有りのルールならば「両者痛み分け」でも文句は出なかったのではないか。プロ格ブログや掲示板をざっと読んでみたが、「そこは五味に勝たせるだろフツー」みたいな意見も散見された。五味は戦極のエースであるのだから、接戦であれば彼に勝たせても不思議はない。

しかし、そこであえて五味に負けを宣告することで、戦極は二つの価値を手に入れたのだと僕は思う。

ひとつは、戦極の「競技」性のアピール。うちは変な判定はやりませんよ、と。

・・・プロ格闘技とは、必ずしも純粋な競技ではない。商業的な思惑によって勝敗が左右されたり、裏で変な協定を結んだり、いろんな裏ボーナスがあったりと、競技だったらそんなことはしない。

今回の興行でも、首を傾げたくなるレフェリングが多少は見受けられた。だけど、注目の一戦において「競技としての厳格な採点」をアピールしたことは、他団体との差別化をはかる上で大きな意味を持ってくるかもしれない。


もうひとつは、五味と、新チャンピオン北岡との対決。1・4「戦極の乱」が、がぜん楽しみになってきた。勝者と挑戦者の立場が入れ替わったが、かえって「五味のリベンジ」という新たな価値が加わった。今回トーナメントに参加した他選手、参加しなかった選手との絡みも含めて、ライト級の今後に注目したい。

そして。

この階級を牽引してきた五味は、格闘技界の宝だ。その五味に黒星をつけてまで獲得したこの二つの価値を、戦極は大事に大事に育ててほしい。



★北岡 vs 横田

○北岡悟(3R判定 3−0)横田一則●

「一発食らうとKOされるかも」というリスクを背負って、ストライカーをタックルで倒し、ひたすら足関を狙う。「グラップラー対ストライカー」が噛みあったとき、至高の「異種格闘技戦」が生まれる。まさに、そんな試合でした。

北岡の試合は素直におもしろい。そして、準決勝で疲労とダメージを負った横田も、最後まで前に出て打ち合った。この二人、万全のコンディションでの試合を見てみたい。ミルホンネットによれば、試合後、横田は北岡にワンマッチでの再戦を申し込んだが断られたという


いつか再びトーナメントが行われるのであれば、ぜひ二人の一回戦でぶつけてほしいです。

なお、北岡は勝利者インタビューで、パンクラスの大先輩である船木誠勝へ感謝の意を表した。
昨年復帰した船木について、北岡は苦言を呈し、「船木をボコボコにしたい」と対戦表明まで行っていた。

また、プロレスファンでもある僕にとって、この決勝戦はパンクラス対GRABAKAの対決でもあった。パンクラシストが「パンクラスの勝ち方」で勝利したことと合わせて、北岡のマイクには感慨深いものがあった。

よくぞここまで成長したもんだ。北岡悟選手。おめでとう。

新たなスターの誕生にカンパイ!



★おも格から表彰

戦極第六陣

・MSP(モースト・シャキーン!!プレイヤー)・・・北岡
・ベストバウト・・・北岡 vs 横田
・根性賞・・・五味


・・・そして来年、1・4「戦極の乱」。
北岡と五味の対決! サンチアゴと、彼にとってアウト・オブ・眼中な三崎との勝負! そして、レスラーの身体能力の高さを改めて思い知らせてくれたキング・モー! ほんとに来るのか泉浩! などなど、楽しみがいっぱいです。

ただ、五味の足が心配です。。。


・→五味や北岡については、ブロガーによって見解が様々です→プロ格ブログランキング



ラベル:戦極
posted by おも格 at 21:08| Comment(15) | TrackBack(0) | 格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ダメージ重視の判定だったからかね
基準がわかりません
Posted by 五味の判定は at 2008年11月04日 23:15
RARはlhasaだとエラーが出る事が多いです
WinRARを使ったら一発だよ
Posted by るー at 2008年11月04日 23:26
五味は判定を心からは納得していないでしょう。
ゴリアエフを漬けてしまえば良かったのに。
Posted by 田無 at 2008年11月04日 23:55
漬けても挽回は難しかったでしょ
Posted by いや at 2008年11月05日 00:14
>この階級を牽引してきた五味は、格闘技界の宝だ。その五味に黒星をつけてまで獲得したこの二つの価値を、戦極は大事に大事に育ててほしい。

これを読んで泣けてきました
戦極は未来永劫公正明大な判定をして欲しいです
そうでなければ五味に失礼すぎます・・
Posted by 泣けてきました at 2008年11月05日 00:43
とりあえずUFCのように後頭部へのパンチはすぐにレフェリーが対応してほしいね。
減点+スタンドに戻されるのが普通でしょ。
Posted by 哀 at 2008年11月05日 01:03
戦極のレフェリングはロープ際のスタンドブレイクで再開するのが離れてからという場面が沢山ありました
Posted by ノイズ at 2008年11月05日 01:28
戦極よ!お前は男だよ!

これからは、戦極を見続けますぜ!

男の中の男たちよー・・戦極に出て来いや〜!
Posted by プライド at 2008年11月05日 02:43
あれはメジャー興行としてはダメでしょ。
マニア対象の修斗ならOKだけどさ。
だって、メジャー興行に行く客の大半って、格闘技を競技スポーツとして観にいってる訳ではないんだから。
ファイトスタイルで例えれば、スーファンみたいな選手が一番有利に働く判定。カウンター一発食らわして逃げ切ればいいという。しかもボクシングと違って3Rしかない。それをメジャー興行で良しとして判定基準で肯定してたら、お客さん来ないでしょう。スーファンみたいな選手を多くみたいですか?
興行を背負う意識の選手がKOを狙って終始攻めているわけだから、実質ドローなら攻めの選手にあげないと。メジャー興行に来る客の大半は、ポイントゲームを観に来ているんじゃない。
マサトを観て自分の状況とオーバーラップさせて肯定的に捉えていた五味からすると、運営と溝を感じたと思う。
新しい日記でも、正月で戦極は一つの区切りみたいな書きぶりだしね。
Posted by RS at 2008年11月05日 05:37
私も「五味に勝たせるだろフツ〜」派ですがw

「五味に黒星をつけてまで獲得した「二つの価値」を、戦極は大事に育ててほしい。」

この考え方がもっともだと思います。
戦極には軸をぶらさずに突き進んでほしいですね。

ただ,マッチメーカーは格闘技経験者にやらせた方がいいですね。数字や印象だけで「五味が勝てる相手」と判断しないように。
Posted by web新 at 2008年11月05日 11:26
コメントありがとうございます。
ほんとは本文中に書きたかったけど、長くなりすぎたので削ったこと。

・修斗時代を知る人ならご存知のとおり、五味は元来「塩漬け」が得意。
・それを封印してきたのは、彼のプロ意識の高さによるもの。
・今回に限っては、仮にポジショニングなどでコツコツポイントを稼いでも、1・2Rで奪われたポイントを奪い返すのは難しかったと考えられる。
・僕は五味が負けたことが悔しい。

この4点。


・五味の判定はさん
ダメージ重視、次に的確な攻撃、手数、ポジショニング。順位をつければこんなところでしょうか。

・るーさん
ありがとうございます。北岡に挑発された五味の表情が見たかったんですが、いまだ発見できず。戦極Gに期待しますか。

・田無さん
最初からそのつもりで試合にのぞんだら、それはもう五味ではないのでは。それで勝ったとして、五味本人も落ち込むだろうし、僕らファンの気持ちも興ざめ、ネットでは批判の嵐だったと思います。

・いやさん
僕もそう思います。

・泣けてきましたさん
まったく同意いたしますよ。

・哀さん
後頭部への連打、スタンドでのロープブレイク(?)からの再開など、レフェリングの課題は沢山ありましたね。本気で競技化するなら徹底してほしい。五味の判定負けを「ギミック」にしてはいけませんよね。

・ノイズさん
ありましたねえ。

・プライドさん
戦極「ヤールー!」

・RSさん
たとえば、日本にメジャーなMMA興行が戦極しか存在しなければ、それが妥当だと僕も思います。プロの格闘技は、純粋な競技でなくてもいい。ただ、裏の工作はともかく、競技を標榜する以上は、厳格にルール適用をしてくれたほうが僕は嬉しいです。そして五味を踏み台にして「競技化しましたギミック」を売りにするのなら、それは許せないですね。次戦以降の審判団に注目しましょうよ。

・web新さん
この試合を組んだ人は、当然五味を勝たせるつもりだったんでしょうね。念入りに調べれば、油断のならない相手であることはわかったと思うんですが。
Posted by おも格 at 2008年11月05日 12:16
ブログ専門の検索&更新情報配信&ランキングのサイトのご案内です。

モバ☆ブロ〜人気ブログ通信
http://blog.carryamu.com/

一度ご覧ください。
そして、是非ともご活用ください
Posted by モバ☆ブロ at 2008年11月06日 11:32
モバ☆ブロさん
お誘いいただき、ありがとうございます。いつかお世話になりましたら、そのときはよろしくお願いします。
Posted by おも格 at 2008年11月07日 12:09
休筆ですか?(笑)
Posted by 田無 at 2008年11月08日 23:32
・田無さん
このところ公私ともにいろいろありまして、更新が滞っておりました。今後ともよろしくです。
Posted by おも格 at 2008年11月09日 23:24
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。