2008年10月03日

歴史的名勝負に水を差した、あの判定の件★「興行」であっても土台であるルールを固めてくれないとノレないすよ

魔裟斗vs佐藤の判定の件。


昨夜はコメント欄に返信をしたあと、いろんなファンブログや掲示板を読んでみた。そこで気づいたんだけど、あの判定について激怒している人には、魔裟斗のファンも含まれている。


名勝負であったからこそ、主催者によって水を差されたことが許せない人が結構いる気がした。


感情のベクトルはさまざま。でも、ほんと多くのファンが、この件については残念に思ってるんだよな。いろんな意味で。主催者の発表とかもややこしかったし。。。


そこで今日は、そのファンの思いや問題点を整理して、今後の対策などを考えてみたよ。



★ファンの見解はさまざま


魔裟斗vs佐藤、例の第3ラウンドに関する意見は、大きく分けて4種類あるように思う(魔裟斗vsキシェンコも、これに準ずる)。

つまり、

1・何もかも問題はない
2・魔裟斗がポイントを取り返したのは妥当だが、ルールに関しては問題がある
3・第3ラウンドの時点で魔裟斗が負けていた。
4・とにかく角田が悪い(ルールを厳格に適用しなかった点、そもそものルール設定が曖昧、など)

このようなカンジでしょうか。



★僕は、2です


僕の意見は、この2に該当する。


魔裟斗がポイントを取り返したのは、妥当だと思ってる。そして、エキストラ・ラウンドでは魔裟斗はしっかり挽回した、っていう認識です。


で、ここからは、あくまでも魔裟斗がポイントを取り返したという前提での話。

9-8を10-9と改めたところで、本質的にはポイントの差は変わらない。問題なのは、点数のつけかたがルールに則ったやり方でなかったこと。



★ルール表記がテキトーすぎ


そっち方面の責任者である角田さんが、ルールの表記上のミスを認めて訂正しましたね。


角田信朗・競技統括プロデューサー「オフィシャルルールにあった、ラウンドで必ず優勢の選手が10−9がつくという表記は訂正したいと思います」

スポナビ記事


では、そのルール表記は、どうなってるんだろう。


第10条 【採点基準】 試合の得点は次の項目に該当するものを基準として評価、採点される。

第2項 採点の優先順位は、
1. ダウン数
2. 相手に与えたダメージの有無
3. クリーンヒットの数
4. アグレッシブ度(攻撃点)
とする。

両選手10点満点を基点とし、劣勢もしくはペナルティを受けた選手から減点していく採点方法を取る。なお、採点の基準は以下の通りである。

* 微差の場合は10:9.5
* 明らかに差がある場合は10:9
* ダウンに近いダメージがある場合10:8.5
* 1回のダウンがある場合10:8、但し、フラッシュダウンの場合は10:9になる場合もある
* 2回目のダウンがある場合10:7(トーナメント決勝戦、ワンマッチの場合)
* 明らかに優勢であるが、反則等により減点1があった場合9:9
* ダウンを奪うが、反則等により減点2があった場合8:8
但し、トーナメント本戦においては、両者の差が0.5ポイントの場合は引き分けとなるが、ワンマッチおよび延長戦においては、0.5ポイントの場合でも勝敗を決する。

K-1公式ルール抜粋


たしかにこの採点基準には、今回のケースに該当するような表記が見あたらない。


そう、表記。


今回のゴタゴタを招いた原因のひとつは、ルール表記上のミスによるもの。ついでに書くと、廃止されたはずの0.5ポイント制なんかはしっかり明記されていたりもする。


おーい、おいおい。とりあえず、ルールブックの表現的な穴を埋めないと。ちゃんとやってください。

こんなことで名勝負に水を差されるのはゴメンですよっ。



なお、表記以前の問題である「ルールそのもの」については、この改定案に僕も賛成です。


ダウンを奪われて2点減点されても、同一ラウンド内に挽回すれば、減点1を取り返せるとするのがベストじゃないかと思います。

K-1の採点方式はこうあるべき by K-1心中



★角田さんの記者会見と、判定アナウンスのモタつき


試合後に、ルールブックの表記を変更すると角田さんが意思表示したこと自体は、僕はおかしいとは思わない。より現状に沿ったルールに変えていくなら、それに越したことはないからだ。


ただ、あの記者会見、どうにも言い訳じみてるような印象が強かった。工夫次第では、ここまでゴチャゴチャしなったはず。もったいない。


判定結果を伝えるアナウンスがモタついたのも、変な疑惑を招く原因になってしまった。いつも、もったいぶる。いや、いつもはいいんですよ。ドキドキ感が高まるから、キライいじゃないです。


ただ、今回は、魔裟斗がしびれをきらすほど間があきすぎて、そのことが、さらに妙な疑惑を招いてしまった。係りの人が集計にとまどったのか、それとも「いつもよりモタつく」ことが激闘にふさわしいと思ったのか。とにかくプロの仕事として、結果的に失敗でした。残念すぎる。



★興行であってもルールは厳格に適用してくれないと


このブログで、僕は「プロ格闘技とは興行である」と幾度となく書いてきた。もっと言うと、「プロ格闘技とは、競技をウリにした興行」だと思ってる。


だからといってルールを軽視していいわけではない。ルールは競技の土台であり、ゆえに、興行の土台でもある。


ぐらつく土台の上では気持ちも踊らない。



K-1MAXと同じ会社が主催する総合格闘技興行、DREAMも、トーナメントのルールを軽視して一部選手を優遇し、僕をガッカリさせてくれた。


選手は悪くない。運営に問題があるんだ。


・・・しかし、こういう記事は書いてて凹むなあ。


二度とこのような思いをしなくて済むように、主催者の努力を期待しますよっ。



★その他気になるニュース


柴田勝頼、次へ向けて動き出す by カクトウログ
・・・滑川とやるという話が。柴田、もう一度メジャーめざしてがんばれよー!


今夜SRS最終回 by K-1公式サイト
・・・放送の無い地域の人は、いっしょにkeyHoleTVで見よう。なんちゃって。録画できないのが残念。


魔裟斗の件は、ブログによって見解もいろいろです→人気ブログランキング


ラベル:K-1MAX
posted by おも格 at 12:37| Comment(18) | TrackBack(1) | 格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>選手は悪くない。運営に問題があるんだ。

こんなことになって選手は悔しいでしょう。
9−8のまま普通にしていたらここまで騒がれることは無かったはずです。
記者会見で言い訳するから余計苦しさが増したんですよ。
それは角田プロデューサーなりの厳格なルール適用が裏目に出たという事でしょう。ルール統括責任者として、言わずにいられなかった。
その結果で問題が複雑にしたせいで魔裟斗まで叩かれるなんて馬鹿らしいです。
Posted by みや at 2008年10月03日 15:26
○その結果、問題が複雑化したせいで魔裟斗まで叩かれるなんて馬鹿らしいです。

×その結果で問題が複雑にしたせいで魔裟斗まで叩かれるなんて馬鹿らしいです。

訂正失礼します。
Posted by みや at 2008年10月03日 15:27
今考えるとリングアナは第3ラウンド9−8という表記を見て、
9−8?これって間違いじゃないのか?ってなったんじゃないかと思う。
だから確認しようとしてしばらく間が空いてしまったんだと思うよ。
Posted by ねこ at 2008年10月03日 16:09
ねこ氏説の可能性大
Posted by あ at 2008年10月03日 16:55
ルールを厳格にしすぎると興行としての良さが削られるかもしれないよ
Posted by るー at 2008年10月03日 17:26
ボクシングとは違うし、ダウンしてもラウンド内で取り返せば9−8というのは賛成です
過去にも適用はあったようですしね
3ラウンドしか無い中で一つに10−8が付けばほぼ負けでしたからね
運営側もプロとして、改定されたルールを改めて公表してほしいです
運営サイドは残念でしたが、選手達は本当に素晴らしい試合を見せてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです

>ねこさん
なるほど
「9−8って何?」って思ったんですね
ありえますね
Posted by きっちょむ at 2008年10月03日 17:33
もう一度見てください。録画してる人はよく見てください。
佐藤とマサトの3Rについて。

教えましょうか?

一度ダウンした時、
マサトが負ける!とみんな思ったはず。
それくらいダメージがありそうなダウンだったから。

でもマサトが、まさかあそこまで怒涛の攻めが出来ると誰も思わなかった。
だからその「予想外の攻め」にみんな魅了され、
一見、マサトがかなり優勢に見えただけですよ。
有効打、手数はそんなに変わらない。プレッシャーはマサトの方が上だった。それだけ。つまり、もしあのダウンがなければ3Rはドローだったはず。

よって、あの3Rだけは間違いなくマサト贔屓の判定だったということです。
Posted by K1オタク at 2008年10月03日 18:21
>K−1オタクへ
K−1はダメージ基準なんですが
Posted by 真のK-1オタク at 2008年10月03日 18:58
第10条、読んだ感じではホンマンとシュルトもれっきとした被害者ですね。
Posted by anknd at 2008年10月03日 19:58
ルールに記載されていない=ルール上認められていない。採点に関してはこの原則は守るべき。採点ルールの改正そのものは賛成ですが、まずルールブックへの表記が先でしょう!判定問題とは違いますが、ロングスパッツ禁止が直前に発表されたことも気になる…さすがに発表前にサワー陣営に通達はしたとは思うが(さすがにこのくらいはしますよね?)サワーが 「新ルールについてはまだ把握していない」と言っていたことからやはり土壇場に変わりはなかったのでは?新ルールの規制が決まったのが遅かったのか?でもなぜ今更、このタイミングで?自分にはサワー陣営へのプレッシャー作戦にしか見えませんでした…
Posted by わわわ at 2008年10月03日 20:18
コメントありがとうございます。
今、清原の引退スペシャルを見てます。
清原も泣き虫ですが、司会の徳光アナの泣き芸は、いつ炸裂するのやら!


みやさん
そうですよね。魔裟斗のイメージまで悪くなりそうなのが悲しい。八百長呼ばわりしてる人までいますもんね。


ねこさん
なるほど、それは考えてませんでした。渡されたメモを見て、おや?って思って担当者か誰かに確認した可能性は、考えられることですね。


あさん
ですよね。


るーさん
そこらへんのサジ加減は難しいところですよね。僕もいろいろ考えましたが、少ないルールを厳格に適用する、というのが理想なのかも?


きっちょむさん
ほんと、おっしゃるとおりです。運営側の、プロとしての対応が求められている状況だと思います。MAXの海外進出を視野に入れているのなら、なおさらですよね。K-1やDREAMとの整合性も含めて、コミッション機能と広報機能をしっかり果たしてほしいです。


K-1オタクさん
勢いによるイメージが採点に影響した可能性は僕も否定しません。逆に、そこまで強烈な印象を与えた挽回劇だった、と。佐藤の勢いも落ちましたしね。


真のK-1オタクさん
解説の谷川さんが、そのことをやたらアピールしてましたね。そこらも含めて基準をしっかり作りなおす好機なのかもしれませんね。


ankndさん
公平性は、今後、ほんとに大事になってくる気がします。


わわわ
僕は基本的に、あんまりネガティブなことは書かないというスタンスです。だから、スパッツ問題について書いたときも、そのことは触れませんでした。でも、このままでは単なるサワー対策としてのルール変更と受け止められても仕方ないような状況になっちゃってますよね。直前に決めたし、MAXだけに適用みたいだし。。。K-1、DREAM含めたFEGの対応に、僕は注目しています。
Posted by おも格 at 2008年10月03日 21:47
わわわさん、呼び捨てになってしまった!
すみません。
Posted by おも格 at 2008年10月03日 22:52
犯人探しをする訳ではありませんけど今回は角田と審判部は猛省すべきですよ。それで谷川が喜ぶのは癪ですがね(笑)
Posted by 田無 at 2008年10月04日 00:16
何を言っているんだ?
これはシンプルな問題だろ?
要するに「ルールを変えてまでして、なぜ正人を勝たせたのか?」
正人が取り返したって(たいして取り返してもいないが)、ルール上はダウンまで取り返せないと逆転できないのね?だからさぁ、君たちの言うことは、「試合に負けたけど喧嘩で勝った」って負け惜しみを言うチンピラ選手と同じことなんだよ?
スパッツ問題もそうだよね。d3Oなんてスパッツにできないでしょ。…なぜTBSは正人を勝たせたがるのか?そしてシナリオ通りのマイクパフォーマンスをさせるのか?それが不思議なんだよね。順当にサワーや佐藤が勝っても十分盛り上がるんだってことが理解できないのかな?
Posted by アホママ at 2008年10月04日 00:25
SRS最終回見てました。
最後に超豪華メンバー。

桜庭の腕を支えるギブスみたいなのが痛々しかった。
田村とのツーショットは嬉しいというか、みんな年をとってきたんだなあ、と感慨に耽ってしまった。僕も含めて。
柔道の鈴木桂治が五味といっしょに総合の練習をしてたのには驚いた。

ここに前田日明と高田延彦がいればなあ。。。
Posted by おも格 at 2008年10月04日 02:23
田無さん
そりゃあ反省はしてると思いますよ。今よりも、これからが大事でしょうね。谷川さん、、、いろいろウワサもあるみたいですが、そういうもんなんですかね? フロントの人間関係はあんまり興味がわかない。いやはや。


アホママさん
個人的には、人格批判や中傷以外なら、いろんな意見があっていいと思います。この件については、そんなカンジに受け取る人がいるのも仕方がなかったのかもしれませんね。
Posted by おも格 at 2008年10月04日 02:30
http://www.boutreview.com/data/reports/050223k1max.html
2Rはクラウスがダウンを取ったにも関わらず、(黒住9-9/朝武9-9.5/大成9-9.5)と採点されたほどだった。


>今回と同じパターンあるじゃん。ネットにあるルール表記にはなくても、ジャッジの中では、同じパターンなら暗黙の了解のようにこの採点をしていただけじゃん。
Posted by hb at 2008年10月04日 03:28
hbさん

そうですね。これまでは暗黙の了解内で済まされてきたこと(ひいきの判定とかも含めて)が、通用しなくなったのかもしれません。

そのトリガーとなったのが魔裟斗vs佐藤という名勝負であった、と。曖昧な部分を完全になくしていいものかどうなのか、いろいろ思うことはありますが、ここまで注目されちゃいましたからね。個人的には、今回の件を、いいキッカケとして有効活用してほしいって思ってます。
Posted by おも格 at 2008年10月04日 13:59
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K-1の採点方式はこうあるべき
Excerpt: K-1の採点方式は、優勢な方に必ず10点を付けるシステムであるにも関わらず、なぜか魔裟斗−佐藤戦だけは9-8という採点が付けられてしまったことが問題になってます。 どうせインチキ(あくまで主催者..
Weblog: K-1心中
Tracked: 2008-10-03 13:11
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